タイトル | 拡張された有本-Blahutアルゴリズムの大域的収束性について |
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著者 | 安井謙介 、須子統太 、松嶋敏泰 |
年度 | 2008 |
形式 | 論文誌 |
分野 | 通信路符号化 |
掲載雑誌名 | 電子情報通信学会論文誌 |
掲載号・ページ | vol.J91-A, no.9, pp.846-860 |
掲載年 | 2008 |
掲載月 | 9 |
アブスト (日本語) |
査読:有 DOI:なし 有本-Blahutアルゴリズムは,通信路容量やレートひずみ関数を効率的に計算するアルゴリズムであり,有本とBlahutにより独立に提案された.この計算法は,目的関数が通信路容量と同形の関数形となれば他の問題にも適用可能であり,例えば補助情報が存在する通信モデルにおける通信路容量などの計算にも適用することができる.しかし,多端子のモデルにおける通信路容量の関数形は,一般に通信路容量と同形の関数形とはならないため適用することができない.本論文では,まず通信路容量やレートひずみ関数の関数形を含むような形で目的関数を一般的に定義する.目的関数の例として,通信路容量やレートひずみ関数の関数形のほかに,計算法が示されていなかった秘密保持容量(secrecy capacity)やKaspiが導出したレートひずみ関数の関数形がある.次に,その目的関数の最小値を計算する逐次最小化アルゴリズムを有本 -Blahutアルゴリズムを拡張した形で提案する.また,目的関数が凸性を満たすならば,提案法は大域的収束性を保証するアルゴリズムであることを証明する.最後に,数値実験を用いて,秘密保持容量の性質を調べる. |
アブスト (英語) |
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備考 (日本語) |
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備考 (英語) |
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論文原稿 | |
発表資料 |
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