タイトル | グラフアクセス構造を実現する秘密分散方式に関する研究 |
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著者 | 望月祐臣 |
年度 | 2005 |
形式 | 卒業論文 |
分野 | 情報セキュリティ |
掲載雑誌名 | 早稲田大学卒業論文 |
掲載号・ページ | |
掲載年 | 2005 |
掲載月 | |
アブスト (日本語) |
通信情報に対する盗聴,改ざんを防止する手段として機密保護と認証性を保証する暗号が広く用いられている.これらの暗号技術の一つとして秘密分散方式がある.秘密分散方式は,第三者が秘密情報を分散符号化し,できた分散情報を利用者に分配することにより,特定の利用者の集合だけが,その利用者の分散情報より,秘密情報を再構成することができるようにする方法である.秘密情報を再構成することのできる利用者の集合を要素とする集合をアクセス構造という.また,秘密分散方式は分散情報の記憶容量で評価される.従来,L´aszl´o は,d 次元立方体グラフの性質を利用したアクセス構造のクラスを提案している[1].d 次元立方体グラフとは,正方形を集めた形をしており,任意の点から出ている辺の数がd のグラフである.このクラスでは,利用者と,秘密情報を再構成できる利用者の集合をd 次元立方体グラフの点と辺に対応させている.L´aszl´o は,このクラスにおいて,分散情報の記憶容量の下界を導出した.さらにこのクラスを実現するプロトコルを構成し,このプロトコルの分散情報の記憶容量が下界と一致することを証明した.ただし,このアクセス構造のクラスは,秘密情報を再構成できる利用者の集合の最少人数が二人に限られている.本研究では,[1] を基に,秘密情報を再構成できる利用者の集合の最少人数がd + 1 となるアクセス構造のクラスを提案し,このクラスにおいて,分散情報の記憶容量の下界を求める.さらに,このクラスを実現するプロトコルを構成し,このプロトコルの分散情報の記憶容量が下界と一致することを証明する. |
アブスト (英語) |
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備考 (日本語) |
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備考 (英語) |
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論文原稿 | |
発表資料 |