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研究業績詳細

タイトル Tail-Biting 畳み込み符号に対する固有値に基づく復号アルゴリズム
著者 岡野洋平
年度 2005
形式 修士論文
分野 通信路符号化
掲載雑誌名 早稲田大学修士論文
掲載号・ページ
掲載年 2005
掲載月 3
アブスト
(日本語)
情報記号の送信の際,通信路で確率的な雑音が発生すると仮定する.このとき,情報記号の事後確率を計算し,元の情報記号を推定する方法を最大事後確率復号法という.しかし,事後確率計算は計算量が膨大となる.そこで,確率的な制約を与えて符号化を行うことで,計算量が削減できるBelief-Propagation アルゴリズム(BP) が用いられる[1].BP は,確率モデルをグラフィカルモデルで表現したときに,ノード間で確率情報を伝播しながら周辺事後確率を計算する.木構造の場合は正しい事後確率を計算するが,ループをもつ場合は近似事後確率を計算する.また,複数のループをもつ場合はBP の収束が保証されず,近似精度の解析は非常に困難であるが,単一ループからなるグラフィカルモデルにおけるBP は収束が保証され,収束後の近似精度は解析されている[2].単一ループからなる符号にTail-Biting 畳み込み(TB) 符号がある[3].TB 符号に対するBP の近似事後確率は,ある行列の第1 固有ベクトルのみを用いて計算していることと等価で,正しい事後確率はその行列の全固有ベクトルを用いて計算していることと等価である[4].このことから,第2(以下の) 固有ベクトルを用いればBP の近似精度は高くなると考える.本研究では,第2 固有ベクトルを求める方法,及びそれを用いたBP の修正を示し, 復号アルゴリズムを提案する.また,どの条件でアルゴリズムは有用性があるのかを検討する.
アブスト
(英語)
備考
(日本語)
備考
(英語)
論文原稿
発表資料